ただいまぁ     
Text Size :  A A A
  日記    About    美鈴    Link    Bbs    Contact  

●下宿猫雑記 別冊   「シマオのこと」 2008年7月8日

         

「シマオ」のことを話します。


 シマオは、お外にいる、オスの野良猫くんです。我が家だけの呼び方ですが、シマオと呼んでいます。
 決してカワイイとは言いがたい風貌で、いかにもふてぶてしく、コワモテですが、ぶっといシマシマのしっぽをぶらさげて歩く後姿がちょっとオマヌケな感じがして、そこに私はカワイイものを感じて、ひそかに「シマオ」と呼んでいました。
 
 シマオは、白地に茶トラのブチ模様の、去勢していないオス猫です。第一印象は、「凶暴」。窓辺に小町やぬっくんが座っていると、下から網戸越しに跳びかかってきて、ウ〜だのフーだのシャーだのが始まります。だから私はシマオが我が家の庭にやってくると、正直「困ったな〜」な気持ちでした。

 でっかい顔のシマオ。去勢してないオス猫ならでは顔なのでしょうか、よくわからないのですが顔がデカイ。おにぎり顔。顔がデカイくて存在感もデカイので大きな猫だと思い込んでいましたが、近くでみると意外と小ぶりで、見た目の印象とは全然ちがう高いカワイイ声で鳴くのでびっくりしたことがあります。時々外で出会ったのですが、私には攻撃や威嚇をしてくるわけではなく、さささーっと逃げてちょっと止まり、ちらっとこちらを振り向いて、可愛い高い声で「ニャー」と鳴く。そんなシマオを見て、思った。シマオはいかにも強そうで人なんか寄せつけなさそうに見えるけど、実は人が好きなんじゃないの?と。もともと誰かの飼い猫だったという話も聞きましたが、あてにならない噂話ですから本当のところはよくわかりません。

 そんなシマオ、美鈴を家に入れた後の5月頃から見かけなくなっていました。メスを求めてさまよっているのかな、そんなふうに思っていました。

 そのシマオが最近、まったく違う猫のような姿になって現れました。ガリガリに、痩せこけているのです。前はいかにも強そうだったのに。弱弱しくなって。春まではでっかい顔だったのに、小さな顔になっていました。体も、痩せこけて小さくなり、まるで仔猫のようでした。でもあの模様、あの顔、あのしっぽは、間違いなくシマオでした。

 病気なのだろうか。長い間ろくなものを食べられなかったのだろうか。近所では、野良猫が嫌いで「どくだんご」なるものを庭に置くお宅もあると聞いたことがあるから、そういうものを食べてしまったんだろうか。猫が野良猫として今の世の中を生きていくのは、とても厳しいのだなと思います。
 この間は近所の人が「ギャー」とものすごい声をあげて、痩せこけたシマオを追い払っていた。開いていた窓や玄関から勝手に家に上がりこんだのか、それともそのお宅の飼い猫に跳びついたのか、事情はよくわからないけれど、ものすごい声でどなられ、追い払われていたシマオ。ちょっと切なかった。

 シマオ、君もきっと本当はかわいい子なんじゃないかと思う。
 シマオにだって無条件に可愛い仔猫だったときがあったんだ。
 そしてもしかしたら、やっぱり人間に可愛がられたときがあったんじゃないかなと今の君を見てると想像できるんだ。
 
 でも、そんなこと言ってる私も、オマエに何にもしてやれない。責任もてない。ごめんシマオ。ごめん。
 
 もしシマオが本当に飼い猫だったとしたら、この姿をその飼い主に見て欲しいと思う。なにか感じるだろうか。それとも何も感じないのだろうか。こんなになって、気持ち悪いと思うのだろうか。もし見かけても知らんぷりをするのだろうか。近寄ってきても家に入れないのだろうか。


 こんなことをこんなところで私がほざいたところで君を取り巻く環境は何も変わらないし、君の役に立つわけでもないけれど、私は私のために、君のことを書いておこうと思った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(※↑この文章を書いたとき、私はシマオはもう数日の間に死んでしまうと思ったんです。
    だから書き留めておきたい衝動に駆られて、それで書いたのが、上の文章でした。
    でもシマオは、復活しました。↓  )



追記  2008年 9月8日  (上の文章を書いてから 2ヶ月経過)

    ジャーン。 シマオです。 (もしも〜し、口角、下がってますよ〜)
Img_f3ca6e2a0b4ef9e0b5234e2344a8bd77
 そんな顔で勝手口の網戸からのぞかれたら、ぎょっとするぞ!
       オマエ、こないだ見たときより太ったじゃん。
       聞いたよ、ごはん貰ってるらしいね。

       美鈴やぬっくん、小町も、この男が来ると気が狂ったようにギャ〜〜〜〜っとなります。
       だから網戸にしているときは要注意!なんです。

       最近はあまり来ることがなくなったけど
       やっぱりこうして時々は、やって来ます。

       前に見たときは痩せて小さい体になって
       もう数日のうちに死んでしまうかと思ってた。

       復活したのね、シマオ。
       
       
       私は、お外の子にはごはんはあげないと決めています。
       だって責任が持てないから。
       ごはんを簡単にあげてはいけないと思っています、冷たいようだけれど。
       
       けれど動物愛護とか 命とかを考えるとき
       何が正解なんだろうね。
       
Img_5a9e0ceeeb22bab516f50bf2dab65c23
     オマエ、そんな模様だったんだ。
     そういえば、模様なんて、あんまりちゃんと見たことなかったかも。

     (上では「白地に茶トラのブチ模様の」って書いたけど、ちょっといいかげんでしたね。すみません!)


     お目目、前よりきれいになったね。